アルコールを一瞬で分解させる酵素
米国の研究チームによって、酒に酔った状態を瞬時に覚ます酵素について、
動物実験の研究成果が報告されました。
研究では、2種類の酵素を混合したナノサイズのカプセルをマウスに注射して経過を
観察したところ、注射していないマウスと比較して、血中アルコール濃度が急速に
低下したことが報告されています。
アルコールを摂取した際、分解に要する時間は個人差がありますが、
体重約60kgの人がビール500mlを30分以内に飲んだ場合、
3~4時間は体内に留まるとされます。
しかしこれが瞬時に分解することができれば、アルコールを解毒するための飲み薬の開発に繋がるが、用いられた酵素の二つの内一つは、人体に有害なオキシダーゼであるため、これを分解する別の酵素を見つける必要があると考えられる、
と研究チームはまとめています。
≪MIT Technology Review≫
http://www.technologyreview.com/news/511261/nanocapsules-sober-up-drunken-mice/
この酵素の研究が更に進み、急性アルコール中毒患者などに対しての実用化が期待されます。