血管年齢から脳卒中リスクを予測

血圧や喫煙の有無などから血管年齢を算出し、脳卒中の発症確率を予測する評価方法を開発したとの論文が発表されました。


Yatsuya et al. (In press) Development of a Point-based Prediction Model for the Incidence of Total Stroke:


Japan Public Health Center Study. Stroke


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23449266


この論文は藤田保健衛生大学の八谷寛教授らが発表し、

米医学誌に掲載されたものです。
八谷教授は、最近、緑茶やコーヒーを飲むことによって脳卒中のリスクを低下させることも報告しています。
このシステムでは、年齢、性別、喫煙の有無、糖尿病の有無、肥満度、血圧の6項目について点数を付け、合計点によって血管年齢と今後10年間で脳卒中を発症する確率を算出します。


例えば、
50歳男性、喫煙者でBMIが26、糖尿病なし、収縮期血圧が135mmHg、拡張期血圧が85mmHg
の場合、合計点は24点となります。

この点数を年齢化すると、血管年齢は「64歳」で実年齢より14歳高く、
今後10年間での脳卒中のリスクが「3%以上4%未満」となります(時事通信web版より)。

上記のような結果は一般の方でも気軽に評価することが可能ですので、健康への意識が高まるのではないかと考えられます。

今後、治療・診断だけでなく、ヒト試験でも実用化されることを期待しております。
血管年齢とリスクスコアの算出方法及び研究の詳細に関しましては、
国立がん研究センターHPに掲載されておりますのでそちらをご覧ください。


http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3284.html

 

 

 

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