運動は過敏性腸症候群の症状を改善した

過敏性腸症候群患者の症状に対して、運動の効果を調査した研究をご紹介いたします。
Physical activity improves symptoms in irritable bowel syndrome: a randomized controlled trial.


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21206488


大腸の運動及び分泌機能の異常により、下痢や便秘等が起こる過敏性腸症候群(IBS)患者の症状に対する、運動の効果を調べるためにランダム化比較試験が実施されました。


IBS患者で、運動群を設定して対照群との比較を行いました。


運動群は、理学療法士によって身体活動量の増加を指示され、対照群は自分のライフスタイルの維持を指示されました。


その結果、この研究を完遂したのは、運動群37名と対照群38名でした。


運動群のIBSは、対照群と比べて改善がみられましたが、一方で対照群においては、
研究期間中にIBS症状がひどくなった者の割合が多かった、と記されています。


過敏性腸症候群は多くの場合、ストレスが原因とされ、日本では成人の10%が症状に悩まされていると言われています。


ストレス社会と言われる現代。


運動に適した季節を利用して、良い汗を流しリフレッシュをしながら、症状も緩和することがきると良いですね。

 

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