母乳は子どもの認知機能発達に利益をもたらす
3~7歳児の認知機能発達と母乳育児の関係について検討した研究が発表されたので、
ご紹介いたします。
Infant Feeding and Childhood Cognition at Ages 3 and 7 Years Effects of Breastfeeding Duration and Exclusivity
http://archpedi.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1720224
3~7歳児の認知機能発達と母乳育児の関係について、
出生前開始前向きコホート研究を行った。
12月齢までの母乳育児期間を調査し、3歳時に言語機能、
3歳及び7歳時に視覚・運動機能、7歳時に記憶・学習機能の発達、
カウフマン簡易知能の調査を行った。
より長期の母乳育児は3歳時の言語機能と7歳時のカウフマン簡易知能検査で
好成績を示した。
また、母親が魚類を週に2尾以上摂取していた群とそうでない群の幼児で、
3歳時の視覚・運動機能では、有意差は認められなかったものの、
前者が好成績の傾向にあった、と記されています。
母乳での育児はお母さんにとって非常に大変な“仕事”ですが、
幼児の言語能力や身体能力がより発達するのであれば、可能な限り母乳での育児ができるといいですね。
また、日本において魚類の消費量は年々減少傾向にあり「魚離れ」が進んでいます。
健康だけでなく、美容にも有用な栄養を豊富に含んだ魚類を摂取することで、幼児にも良い効果があるというのは、興味深い結果です。